通勤支援サービス比較|送迎バス運行代行・法人カーリースで高卒・若手社員の『車通勤できない』を解消するには【中小企業向け】
2026.09.10

最寄り駅やバス停から離れた工業団地・郊外の工場に立地する中小企業では、求人票の内容や学校訪問はしっかりこなしていても、選考や内定の段階になって「通勤手段」がハードルになることがあります。高校を卒業したばかりの18歳は、就職と同時に自動車教習所へ通い始める生徒も多く、内定時点ではまだ普通自動車免許を持っていない、免許はあっても自分の車をすぐには用意できない、という状況は珍しくありません。
こうした通勤面の壁を本人や家庭の準備に委ねるだけでなく、送迎バスの運行を代行する会社や、通勤用の社用車をまとめて用意できる法人カーリースを組み合わせることで、「通勤できないから」という理由での応募辞退・内定辞退を防ぎ、採用対象にできるエリアを広げられる可能性があります。この記事では、送迎バスの運行を受託する会社と、通勤用の社用車を定額で用意できる法人カーリースサービスを、各社公式サイトで確認できる情報をもとに比較します。
通勤の壁は『免許を取らせる』以外にも解消策がある
免許取得や自家用車の購入を新入社員本人に任せきりにするのではなく、送迎バスの運行代行や通勤用車両の貸与を会社側で用意するという選択肢もあります。どちらも初期費用を抑えながら導入できる仕組みが用意されています。
結論から言うと、すでに複数名がまとまった方面から通勤しており、送迎バスの運行そのものを外部の専門会社に任せたい企業には、大新東(シダックスグループ)・流通バス・みつばモビリティ・ビジネスサポートといった運行代行会社への相見積もりが、免許は取得済みだが車を持っていない若手社員が数名程度で、まずは1台から通勤用の車両を用意したい企業には、月額料金を公式サイトで確認できるニコノリや定額カルモくんのような法人カーリースが、それぞれ検討しやすい選択肢です。
通勤支援サービス比較表
| サービス | 運営会社 | 方式 | 料金目安 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|
| 送迎バス・シャトルバス運行委託 | 大新東株式会社(シダックスグループ) | 自社所有バスによる代行、または顧客所有車両を預かる運行管理の2形態 | 要問い合わせ(公式サイトに料金の記載なし、無料相談・見積り提出の流れ) | 民間企業から官公庁・自治体まで幅広い送迎実績を重視して選びたい企業 |
| 送迎バス業務委託 | 流通バス | 定期送迎/ドライバーのみ派遣(自社車両を活用)/単発送迎の3パターン | 要問い合わせ | 郊外・工業地帯に立地し、シフト制や深夜勤務がある製造業・物流業 |
| 従業員送迎バス運行管理 | みつばモビリティ | バスの運行・ドライバー管理を一括受託 | 要問い合わせ(24時間365日対応の電話窓口あり) | 送迎バスの安全管理・接遇教育まで含めて任せたい企業 |
| 従業員送迎バス | 株式会社ビジネスサポート | 送迎バスの運行受託、スピード見積り対応 | 要問い合わせ(公式サイトでは24時間以内の見積り提示を案内) | 早めに複数社から見積りを取り、比較検討をスピーディに進めたい企業 |
| 法人カーリース | 株式会社ニコノリ(ニコニコカーリース) | 車両本体・税金・保険・車検・点検・メンテナンス込みの月額定額制、1台から契約可能 | 商用車の例:ダイハツ ミライース 月額17,820円〜(公式サイト記載) | 通勤用車両を1台単位で必要な台数だけ柔軟に増減させたい企業 |
| 定額カルモくん(法人向けプラン) | ナイル株式会社 | 複数メーカーの新車を月額定額で利用できるカーリース | 軽自動車の例:ダイハツ ミライース 月額13,860円〜(公式サイト記載、頭金・契約年数等の条件により変動) | 通勤用に比較的安価な軽自動車を複数台まとめて用意したい企業 |
※料金は記事執筆時点で各社公式サイトに掲載されていた目安です。地域・車種・契約年数・見積り条件によって変動するため、導入検討時は必ず各社公式サイトまたは問い合わせで最新情報を確認してください。
各サービスの解説
送迎バス・シャトルバス運行委託(大新東株式会社/シダックスグループ)
シダックスグループの大新東株式会社が提供する送迎バスの運行代行サービスです。公式サイトによると、顧客が保有する車両を預かって運行・管理する「自家用自動車運行管理」と、同社保有の車両で送迎を代行する「旅客自動車運送事業」の2つの形態があり、企業の状況に応じて選べるとされています。対象は民間企業だけでなく官公庁・地方自治体・テーマパークやホテルなど幅広く、公式サイトでは取引団体数1,100団体・管理台数3,600台という実績が紹介されています。料金の具体的な金額は公式サイトに記載がなく、無料相談から見積り提出という流れになります。
送迎バス業務委託(流通バス)
流通バスが提供する送迎バスの業務委託サービスで、公式サイトでは「定期的な送迎」「ドライバーのみの派遣(自社車両がある場合)」「単発の送迎」という3種類のプランが紹介されています。想定される利用企業として、郊外や工業地帯に立地する企業、シフト制・深夜勤務がある企業、自社での運行管理に手が回らない企業などが挙げられており、製造業・物流倉庫業・医療機関・観光ホテル業といった実例も紹介されています。料金の具体的な金額表示はなく、「自社で運行するよりリーズナブルになるケースもある」という説明にとどまるため、比較には見積りの取得が必要です。
従業員送迎バス運行管理(みつばモビリティ)
みつばモビリティは、幼稚園・保育園や病院、福祉施設向けの送迎バスに加えて、従業員送迎バスの運行管理も手がける会社です。公式サイトでは運転技術だけでなく、バスを利用する人への接遇にも力を入れているとされています。料金体系についての詳細は公式サイトに掲載されておらず、24時間365日対応の電話窓口での問い合わせが前提です。
従業員送迎バス(株式会社ビジネスサポート)
株式会社ビジネスサポートは、従業員送迎バスをはじめ役員送迎・医療施設送迎など9種類の送迎サービスを展開しており、公式サイトでは食料品製造業・合成樹脂製造工場・装置メーカーなど製造業を中心とした導入実績、全国600社以上の取引実績が紹介されています。「24時間以内にお見積り」というスピード対応を強みとしていますが、具体的な料金表は公開されていません。
送迎バス系サービスは『料金の比較』より『相見積り』が前提
今回取り上げた4社はいずれも公式サイトに具体的な料金を掲載しておらず、対応エリア・車両条件・利用頻度によって見積りが変わります。比較検討する際は、通勤対象人数・発着エリア・運行時間帯を整理したうえで、複数社に同じ条件で見積りを依頼すると比較しやすくなります。
法人カーリース(株式会社ニコノリ)
株式会社ニコノリが提供する法人・個人事業主向けの新車カーリースです。公式サイトによると、車両本体に加えて税金・保険・車検・定期点検・メンテナンス費用が月額料金に含まれており、全額を経費計上できる点がメリットとして紹介されています。商用車の例としてダイハツ「ミライース」が月額17,820円から、スズキ「エブリイ」が月額20,570円からといった料金が公式サイトに明示されています。契約台数は1台から10台以上まで対応するとされ、通勤用に少人数分の車両を用意したい中小企業でも検討しやすい規模感です。ただし公式サイト上には「通勤用途」に特化した案内はなく、社用車・営業車としての活用例が中心である点には留意が必要です。
定額カルモくん(ナイル株式会社)
ナイル株式会社が運営する新車カーリースサービスです。公式サイトでは、法人利用にも対応した軽自動車の料金例として、ダイハツ「ミライース」が月額13,860円から、スズキ「アルト」が月額17,050円からといった金額が掲載されています。複数メーカーの車種から選べる点が特徴で、通勤用にまとまった台数の軽自動車を用意したい場合、比較的安価な選択肢として検討できます。実際の料金は頭金の有無・契約年数・走行距離条件などによって変動するため、公式サイトのシミュレーションや見積りで確認する必要があります。
タイプ別おすすめ(向いている企業)
- 同じ方面から通勤する新入社員が複数名おり、まとまった人数の送迎ニーズがある企業:大新東・流通バス・みつばモビリティ・ビジネスサポートのような送迎バス運行代行会社への相見積りが検討しやすい選択肢です。
- 自社にバスはあるがドライバーの確保が難しい企業:流通バスのように「ドライバーのみの派遣」に対応しているサービスであれば、車両を活かしたまま人材面だけを補えます。
- 免許は取得済みだが自分の車を持っていない若手社員が数名程度の企業:1台から契約できるニコノリのような法人カーリースで、通勤用車両を必要な台数だけ用意する方法があります。
- 通勤用に複数台まとめて安価な車両を用意したい企業:定額カルモくんのように軽自動車の月額料金を公式サイトで確認できるサービスであれば、事前の予算感をつかみやすくなります。
- 繁忙期や新入社員の入社時期だけ一時的に送迎ニーズが高まる企業:流通バスが挙げる「単発の送迎」プランのように、都度依頼できる仕組みがあるか確認するとよいでしょう。
よくある質問
送迎バスと法人カーリース、どちらを検討すればよいですか?
通勤対象者が同じ方面にまとまっていて人数も多い場合は送迎バスの運行代行、対象者が少人数で発着地もばらばらな場合は法人カーリースによる車両貸与、という整理が一つの目安になります。どちらも公式サイトには具体的な料金が少ないサービスがあるため、実際の人数・エリア・時間帯を伝えたうえで見積りを比較することをおすすめします。
高卒の新入社員で、まだ運転免許を持っていない場合はどうすればよいですか?
免許取得前の期間は送迎バスや相乗りなど、本人の運転を前提としない通勤手段を用意する方法があります。免許取得を支援する制度と組み合わせ、取得後は法人カーリースの車両に切り替えるなど、入社時期に応じて手段を使い分けている企業もあります。
法人カーリースは何台から契約できますか?
サービスによって異なります。今回比較したニコノリは公式サイトで「1台から」契約できるとしており、複数台の契約や増車にも対応するとしています。定額カルモくんも個別の見積りベースで台数を調整できるため、必要台数が少ない中小企業でも相談しやすい形態です。
送迎バスの運行代行は、自社のバスがなくても利用できますか?
サービスによります。大新東のように顧客所有車両の運行管理と自社車両での代行の両方に対応している会社もあれば、流通バスのように自社車両がない場合でも定期送迎プランで対応できる会社もあります。自社に車両があるかどうかを整理したうえで、対応可能なサービスを絞り込むとよいでしょう。
まとめ
送迎バスの運行代行と通勤用の法人カーリースは、いずれも「通勤手段がないこと」を理由にした応募辞退・内定辞退を防ぎ、採用できるエリアを広げるための選択肢です。今回比較した大新東・流通バス・みつばモビリティ・ビジネスサポートの送迎バス系サービスは、いずれも公式サイトに具体的な料金の記載がなく、見積りによる比較が前提となります。一方、ニコノリや定額カルモくんのような法人カーリースは、車種ごとの月額料金を公式サイトで確認できるため、事前の予算感をつかみやすいという違いがあります。
導入を検討する際は、通勤対象になりそうな人数・発着エリア・入社時期を整理したうえで、送迎バスと車両貸与のどちらが自社の規模や立地に合うかを見極めることが大切です。優劣ではなく、自社の採用計画と照らし合わせて選ぶことをおすすめします。
高卒・若手採用に取り組む中で「通勤面の受け入れ体制をどこから整理すればよいか分からない」という方は、若手採用ラボの無料相談・資料ダウンロードもあわせてご活用ください。
出典
採用の悩みを相談する
無料相談を予約する

