新入社員研修サービス比較|高卒・若手社員の定着を支える外部研修会社の選び方
2026.08.05

高卒採用に取り組み、ようやく内定・入社まで漕ぎ着けた——採用担当者にとって、次に気になるのは「入社後、数か月でつまずいてしまわないか」という定着面の不安です。厚生労働省の調査によると、2022年3月に卒業した新規高卒就職者のうち3年以内に離職した人の割合は37.9%にのぼり、およそ5人に2人が早期に離職している計算になります。
配属前の受け入れ準備や現場でのOJTは定着対策の基本ですが、教育担当者の余裕が少ない中小企業では、体系立てた研修プログラムを社内だけで用意するのが難しい場合もあります。そこで選択肢になるのが、外部の新入社員研修サービスです。本記事では代表的な研修会社を公平な視点で整理し、自社に合った活用の仕方を考えるための材料をまとめます。
外部研修は「代替」ではなく「補完」の位置づけ
配属前の情報共有やメンター配置など、社内でできる受け入れ準備が土台になります。外部の新入社員研修は、その土台の上に体系的なカリキュラムや継続的なフォローを重ねる「補完」として検討するのが基本です。
比較表:主な新入社員研修サービス
| サービス | 特徴 | 料金目安 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| リクルートマネジメントソリューションズ | 階層別・体系的な研修に強みを持つ。Z世代向けにリニューアルされた新入社員研修に加え、入社後1年を通したフォローアップ講座、8日〜3週間の「新入社員お預かりプラン」も用意 | フォローアップ研修(1日)20,000円/名(税抜)〜。基本プログラムの料金は要問い合わせ | 階層別の育成体系を整えたい企業、入社後もフォロー研修まで継続的に活用したい企業 |
| インソース | 4,800種類以上の講座を持ち、1名から参加できる公開講座形式の新入社員研修を全国+オンラインで提供。座学とロールプレイングなどの演習を組み合わせた実践型プログラム | 公開講座は1名219,600円(税込)程度〜(人数規模・会員種別により変動、要確認) | 少人数からでも外部研修に参加させたい企業、費用の目安を早めに把握しておきたい企業 |
| ジェイック | 新卒・若手の人材育成を専業に近い形で展開。AI面接練習アプリ「steach」やデール・カーネギー・トレーニングを取り入れ、6か月間・1年間のサポートコースで入社後も継続的にフォロー | 要問い合わせ | 入社後半年〜1年単位で、継続的な定着支援まで見据えたい企業 |
料金は「規模」と「継続期間」で大きく変わる
新入社員研修の費用は、公開講座(他社と合同で少人数から参加)か、自社向けにカスタマイズした派遣型かで大きく変わります。加えて、単発の研修で終わるのか、フォローアップ講座まで含めた継続支援なのかによっても総額は変動するため、比較する際は「1回あたりの金額」だけでなく「入社後どこまでフォローが続くか」も確認することが大切です。
各社の詳細
リクルートマネジメントソリューションズ
リクルートグループのデータ・知見をもとに、階層別・体系的な研修プログラムを展開している研修会社です。新入社員研修はZ世代に向けてリニューアルされており、ビジネスマナーや基本行動の習得にとどまらず、学生から社会人へと意識・行動を切り替える機会と位置づけられています。入社後1年間を通じたフォローアップ講座が充実している点や、8日〜3週間かけて新入社員をお預かりする集中育成プランがある点も特徴です。
階層別の研修体系をこれから整えたい企業や、入社後のフォロー研修まで一気通貫で任せたい企業にとって選択肢になりますが、基本プログラムの詳細な料金は公式サイトからの問い合わせが必要です。
インソース
1名から参加できる公開講座形式の研修を、全国およびオンラインで展開している研修会社です。4,800種類以上という講座数の多さが特徴で、新入社員研修は座学が4割、ロールプレイングなどの演習が6割という構成で、実践を通じた理解の定着を重視しています。
公開講座の新入社員研修は1名219,600円(税込)程度からという価格が公式サイトで示されており、他社に比べて料金の目安がつかみやすい点がメリットです(金額は人数規模や会員種別、実施時期によって変動する可能性があるため、利用時は最新情報を確認してください)。少人数からでも外部研修に参加させたい企業や、まず費用感を把握したうえで検討したい企業に向いています。
ジェイック
新卒・若手の就職支援や社員教育を専業として展開してきた研修会社です。新入社員研修では、AIを活用した面接練習アプリ「steach」や、デール・カーネギー・トレーニングを取り入れたプログラムが特徴で、外部の国家資格キャリアコンサルタントによる1on1面談を組み込んだ「6か月間サポートコース」「1年間サポートコース」を用意しています。
単発の研修で終わらせず、入社後半年〜1年単位で継続的に伴走してほしい企業に向いていますが、料金は公式サイトからの問い合わせで確認する必要があります。
「初任研修だけ」で終わらせない設計がポイント
早期離職の原因は入社直後だけでなく、数か月後にじわじわと表面化するケースも少なくありません。単発の集合研修で終わるプランか、フォローアップまで含まれるプランかを事前に確認しておくと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
向いている企業タイプ別の考え方
階層別の育成体系をこれから整えたい企業なら
新入社員から管理職まで一貫した育成体系を今後整えていきたい場合は、階層別プログラムに強みを持つリクルートマネジメントソリューションズのようなサービスが選択肢になります。
まず少人数・低コストで外部研修を試したい企業なら
初めて外部研修を利用する場合や、費用感を早めに把握したい場合は、公開講座形式で料金の目安が分かりやすいインソースのようなサービスが検討しやすいでしょう。
入社後半年〜1年の継続フォローまで見据えたい企業なら
早期離職が数か月後に表面化しやすいことを踏まえ、継続的な1on1やフォロー面談まで含めて依頼したい場合は、ジェイックのようなサポートコース型のサービスが選択肢になります。
よくある質問
高卒社員向けに外部研修は必要ですか?
必須ではありません。配属前の情報共有やメンター配置など、社内でできる受け入れ準備がまず土台になります。そのうえで、体系的なカリキュラムや継続的なフォローを外部に補ってもらいたい場合に検討するのが基本の考え方です。
研修会社を選ぶ基準は何ですか?
「階層別の体系を整えたいか」「まず少人数・低コストで試したいか」「入社後半年〜1年の継続フォローまで求めるか」など、自社が研修に何を期待するかによって適した会社は変わります。料金体系(公開講座か自社向け派遣型か、単発かフォロー込みか)も必ず比較材料に加えてください。
費用はどのくらいかかりますか?
各社ともプランや人数規模によって金額が変わるため、公開情報だけでは正確な総額は分かりません。本記事執筆時点で確認できた範囲では、インソースの公開講座が1名219,600円(税込)程度からという情報が確認できましたが、その他は各社に直接見積もりを依頼することをおすすめします。
社内の受け入れ準備との違いは何ですか?
配属前の1日の流れの共有や、年齢の近い先輩をメンターにつけるといった取り組みは、費用をかけずに社内で始められる対策です。外部研修は、そうした土台を体系立ったカリキュラムや継続的なフォロー面談で補強する位置づけとして考えると、優先順位をつけやすくなります。
まとめ
高卒新入社員の3年以内離職率は約37.9%にのぼり、中小企業ほど教育担当者の余裕が少なく、体系的な受け入れ準備が後回しになりがちです。外部の新入社員研修サービスは、階層別体系に強いリクルートマネジメントソリューションズ、公開講座で費用感を把握しやすいインソース、継続的なサポートコースを持つジェイックなど、それぞれ特徴が異なるため、優劣ではなく自社が何を補いたいかで選ぶことが大切です。
実際に比較検討する際は、料金や研修内容を必ず各社の公式情報で確認し、単発の研修で終わるのか、入社後のフォローまで含まれるのかを見極めたうえで、自社の受け入れ体制と組み合わせて検討してみてください。
「社内の受け入れ準備から見直したい」「まず自社の定着課題を整理したい」という方は、若手採用ラボの無料相談・資料ダウンロードもあわせてご活用ください。
出典
- https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02592/
- https://www.recruit-ms.co.jp/service/kenshu/shinjin/
- https://school.recruit-ms.co.jp/freshman/
- https://www.insource.co.jp/kenshu/shinjin2011_m.html
- https://www.insource.co.jp/bup/shinjin_koukai.html
- https://www.jaic-g.com/service/education/new-graduate-training/
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