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高校生が就職先を選ぶときに重視することとは?最新アンケートで見る『応募・入社の決め手』

2026.08.06

高校生が就職先を選ぶときに重視することとは?最新アンケートで見る『応募・入社の決め手』

ハローワークに求人票を出し、学校訪問もこなしているのに、思うように応募が集まらない。あるいは、せっかく内定を出したのに、他社に決められてしまった——高卒採用に取り組む中小企業の担当者から、こうした声をよく聞きます。

求人票の内容や採用活動のやり方に問題がなくても結果が出ないとき、見直す価値があるのが「高校生が実際に何を見て会社を選んでいるか」という視点です。この記事では、高校生や高卒新社会人を対象にした最新のアンケート調査データをもとに、応募時と入社時それぞれで重視されているポイントを整理し、中小企業が明日から活かせる工夫をまとめます。

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「応募の決め手」と「入社の決め手」は同じではない

高校生が会社に応募する段階で見ているものと、内定を承諾して入社を決める段階で見ているものは異なります。求人票の作り方と、面接・職場見学での見せ方は、それぞれ別に工夫する必要があります。

高校生が「応募する会社」を選ぶときに重視すること

ジンジブが高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes2025」の来場者を対象に2025年7月に実施したアンケートでは、応募先を決める際に重視するポイントとして、次の項目が上位に挙がりました。

  • 給与:60.9%
  • 仕事の内容(職種):53.7%
  • 年間休日:52.7%
  • 働く場所の雰囲気:50.0%
  • 勤務地:43.8%

給与・休日・勤務地といった「条件面」が上位を占めている点は、大人の就職活動のイメージと大きくは変わりません。一方で「働く場所の雰囲気」が5割の生徒に選ばれている点は見逃せないポイントです。条件面の数字だけでなく、実際にどんな場所でどんな人たちと働くのかという情報も、応募を検討する材料として同じくらい重視されています。

「求人票だけでは伝わらない」情報がある

条件面を正確に書くことは大前提ですが、求人票という書式だけでは伝えきれない情報があることも、以前から指摘されてきました。アイデム人と仕事研究所が実施した新規高卒者の採用・就職活動に関する調査(2021年)では、「学校の求人票だけでは情報が不十分」と感じている割合が、企業側で69.4%、生徒側で67.1%と、双方ともに高い水準でした。同調査で生徒が応募企業を選ぶ際に重視する情報として挙げたのは、勤務地(50.0%)、職種・仕事内容(45.1%)、給与額(37.8%)、福利厚生や手当(29.3%)でした。

求人票の書式には記載できる項目に限りがあるため、「雰囲気」や「一緒に働く人」といった情報は、職場見学や会社説明の場で補う必要があります。実際に前述のジョブドラフトFes2025のアンケートでは、31.3%の高校生が「求人が公開される前の段階での職場見学」を希望すると回答しています。

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求人票の外側にある情報が、応募のハードルを下げる

給与・休日といった条件面は求人票で正確に伝えつつ、職場見学や写真・動画など「雰囲気が伝わる情報」を別の形で用意できるかが、応募数を左右します。

内定後、入社を最終的に決めた理由は何か

応募段階では条件面が重視される一方、内定後に入社を最終決定する段階では、重視するポイントが変化します。ジンジブが2026年3月に高校を卒業した新社会人(研修「ROOKIE'S CLUB」受講者、有効回答157名)を対象に実施した振り返り調査によると、入社の決め手の上位は次の通りでした。

  • 仕事の内容・やりがい:41.4%
  • 職場の人間関係・人柄:35.7%
  • 職場見学・インターンで良い印象を持った:32.5%
  • 休日の多さ・働き方:32.5%

応募段階でトップだった「給与」よりも、「仕事の内容・やりがい」や「職場の人間関係・人柄」が上位に来ている点が特徴的です。つまり、求人票や説明会で条件面を伝えて応募のハードルを下げたあと、選考期間中にどれだけ「この仕事・この人たちと働きたい」と思ってもらえるかが、内定承諾や入社後の定着を左右しているといえます。

「やりたいことが分からない」高校生は4割を超える

前述のジョブドラフトFes2025のアンケートでは、4割を超える高校生が「やりたいことが見つからない」と回答しています。一方で、ジンジブが2026年5月〜6月に実施した「なりたい職業」ランキング調査(有効回答898名)では、接客業が3年連続で1位となるなど、特定の職種に人気が集中する傾向も見られます。

この2つの結果を合わせると、多くの高校生は「絶対にこの仕事がしたい」という明確な軸を持って求人票を見ているわけではなく、目にした求人の中から「イメージが湧く仕事」「自分にもできそうな仕事」を選び取っていることがうかがえます。だからこそ、職種名だけを書くのではなく、1日の仕事の流れや、実際に働く社員の声を求人票や説明会で具体的に示すことが、応募につながりやすくなります。

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『やりたいことがまだない』生徒にこそ、具体的な仕事内容の言語化を

職種名だけでは仕事のイメージが湧きません。1日の流れや先輩社員の声など、働く姿が想像できる情報を用意できている企業ほど、進路が決まっていない生徒からの応募を集めやすくなります。

中小企業が明日からできること

ここまでのデータを踏まえると、中小企業が取り組みやすい工夫は次の3点に整理できます。

  1. 求人票の条件面を正確かつ具体的に書く:給与・年間休日・勤務地は、応募段階で最も見られる項目です。曖昧な表現を避け、金額や日数を具体的に記載します。
  2. 職場見学の機会を早い段階で用意する:31.3%の高校生が求人公開前の職場見学を希望しています。学校側のスケジュールと相談のうえ、可能な範囲で早期の見学機会を検討する価値があります。
  3. 選考期間中に「人間関係・雰囲気」が伝わる場をつくる:内定の決め手として「職場の人間関係・人柄」が3割超を占めています。面接だけでなく、若手社員との座談会など、人柄が伝わる接点を選考プロセスに組み込むことが有効です。

まとめ

高校生が会社を選ぶ基準は、応募段階と入社段階で変化します。応募先を決める際は給与・仕事内容・休日といった条件面が重視される一方、内定後に入社を決める段階では、仕事のやりがいや職場の人間関係・人柄といった定性的な要素の比重が高まります。

実践のヒントとしては、求人票では条件面を正確に伝えることを土台としながら、職場見学や社員との対話の機会を通じて、条件面だけでは伝わらない「雰囲気」や「人」の情報を補っていくことが挙げられます。どちらか一方ではなく、両方を意識した情報発信ができている企業ほど、応募から内定承諾までの歩留まりが安定しやすくなります。

自社の求人票や採用活動が、応募段階・入社段階それぞれで重視されるポイントを押さえられているか判断が難しいという方は、無料相談や資料ダウンロードもご活用ください。

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