設置型社食(オフィスコンビニ)サービス比較|初めての一人暮らしをする若手社員の食生活・家計をどう支えるか【中小企業向け】
2026.09.06

高卒・若手採用に取り組む企業の多くは、給与前払いサービスや社宅代行サービスなど、入社後の「お金」「住まい」の不安に対する支援策の検討を進めてきました。次に検討対象になりやすいのが、日々の「食」を支える福利厚生です。実家を出て初めて一人暮らしをする新入社員にとって、自炊に慣れないまま外食やコンビニ食に偏った食生活が続くことは、決して珍しいことではありません。
こうした背景から、オフィスに惣菜やお菓子を置いておくだけで従業員が低価格で購入できる「設置型社食」「オフィスコンビニ」と呼ばれるサービスへの関心が高まっています。求人票の条件面だけでは伝えきれない「入社後の生活の支え方」を福利厚生として打ち出したい企業が、次の一手として検討し始めているのがこの分野です。本記事では、性質の異なる代表的なサービスを公平な視点で整理し、自社に合った選び方を考えるための材料をまとめます。
「食の福利厚生」は最終手段ではなく、次の一手として検討されている
給与前払いや社宅代行と同じく、設置型社食も離職防止の万能薬ではありません。しかし「入社後の生活を会社としてどこまで支えるか」を可視化する手段として、求人票だけでは伝わらない魅力を補う役割を果たします。
比較表:設置型社食・オフィスコンビニサービス
| サービス | 特徴 | 料金目安 | 対応エリア・向いている企業 |
|---|---|---|---|
| OFFICE DE YASAI(株式会社KOMPEITO) | 冷蔵の「やさいプラン」(サラダ・カットフルーツ・軽食など週1回配送)と冷凍の「ごはんプラン」(お惣菜・お弁当・スイーツなど月1回配送)の2プラン。月間150〜230個などのプラン制 | 1品100円(税込)から。初期費用・月額費用は個数プランにより変動し、詳細は資料請求・要問い合わせ。2ヶ月間のトライアルあり | 全国対応(配送エリア内はスタッフ配送、それ以外はクール便)。野菜・軽食を中心に幅広いメニューを求める企業向け |
| オフィスおかん(株式会社OKAN) | 管理栄養士監修のお惣菜を冷蔵で配送する「置き型社食®」。導入実績3,000拠点 | 1品100円(税込・想定利用価格)。月額費用は従業員数・勤務形態に応じた個別見積もり | 全国対応(離島除く)。首都圏の一部エリアはスタッフが配送・管理を代行、それ以外はクール便。主食・主菜・副菜をバランスよく揃えたい企業向け |
| オフィスグリコ(江崎グリコ株式会社) | チョコレート・ビスケット・スナック・ドリンクなどのお菓子・軽食を職場に配達。企業側の導入費・月額費用は0円 | 導入費・月額費用0円(冷蔵庫利用時は電気代のみ企業負担)。商品代金は利用者負担が基本(企業が一部・全額負担することも可能) | 首都圏・中京(愛知)・近畿・中国(広島市)・九州(福岡市周辺)の対応エリア限定。まずはコストをかけずに小さく試したい企業向け |
「食事の提供」と「お菓子の設置」は目的が異なる
OFFICE DE YASAIやオフィスおかんは野菜・惣菜など「食事」に近いラインナップで食生活のバランスを補う位置づけ、オフィスグリコはお菓子・ドリンク中心で気軽に試せる位置づけです。同じ「置くだけ」の仕組みでも、従業員に何を届けたいかによって選ぶべきサービスは変わります。
各サービスの詳細
OFFICE DE YASAI(株式会社KOMPEITO)
冷蔵庫や冷凍庫を無償で設置し、野菜・果物・お惣菜を中心とした「やさいプラン」と、お弁当やお惣菜を中心とした「ごはんプラン」を選べるサービスです。いずれも1品100円(税込)からの価格設定で、月間の配送個数に応じたプラン制になっています。初期費用・月額費用の具体的な金額は公式サイトでは明示されておらず、資料請求や問い合わせを通じて確認する必要があります。2ヶ月間のトライアル期間が用意されているため、本導入前に職場での定着度合いを確認できる点が特徴です。
オフィスおかん(株式会社OKAN)
管理栄養士監修のもと開発された主食・主菜・副菜を、職場に設置した専用の冷蔵庫に届ける「置き型社食®」サービスです。従業員はいつでも1品100円(税込・想定利用価格)で購入でき、昼食に限らず朝食や夕食の持ち帰りにも利用されています。対応エリアは離島を除く全国で、首都圏の一部エリアではスタッフが配送・管理を代行し、それ以外のエリアはクール便での配送となります。具体的な月額費用は、従業員数や勤務形態など個々の状況に応じた見積もりが必要です。
オフィスグリコ(江崎グリコ株式会社)
長年の実績があるお菓子・ドリンクの設置型サービスで、企業側の導入費・月額費用が0円である点が最大の特徴です。冷蔵庫タイプを利用する場合の電気代のみ企業負担となり、商品代金は基本的に利用者負担ですが、企業が一部または全額を負担する運用も可能です。一方で対応エリアは首都圏・中京(愛知)・近畿・中国(広島市)・九州(福岡市周辺)に限られており、全国対応ではない点は事前に確認が必要です。
料金の多くは「要問い合わせ」、確認できるのは1品あたりの価格まで
各社とも従業員が支払う1品あたりの価格(100円前後)は公開していますが、企業が負担する月額費用・初期費用は個数プランや従業員数によって変動するため、多くが「要問い合わせ」となっています。正確な費用感は、必ず各社への見積もり依頼で確認してください。
タイプ別のおすすめの考え方
全国に拠点があり、まずは実際に試してみたい企業なら
OFFICE DE YASAIは全国対応かつ2ヶ月間のトライアル期間があるため、本導入前に職場での利用状況を確認しながら判断したい企業に向いています。
主食・主菜・副菜をバランスよく揃えたい企業なら
オフィスおかんは管理栄養士監修のメニュー構成が特徴で、離島を除く全国に対応しているため、食生活全体のバランスを意識したい企業の選択肢になります。
コストをかけずにまず小さく始めたい企業なら
オフィスグリコは企業側の導入費・月額費用が0円のため、対応エリア内であれば費用負担の心配なく試しやすいサービスです。ただし対応エリアが限定されているため、自社の所在地が対象かどうかの確認が最初のステップになります。
よくある質問
設置型社食を導入すれば早期離職は防げますか?
設置型社食はあくまで日々の食生活を支える福利厚生の一つであり、離職防止を保証するものではありません。給与前払いや社宅代行と同様に、入社後の生活の不安を和らげる支援策の一つとして捉え、面談やフォロー体制など他の取り組みと組み合わせることが大切です。
従業員数が少ない中小企業でも導入できますか?
各社とも従業員数に応じたプラン設計になっているため、少人数の職場でも導入自体は可能なケースが多くあります。ただし具体的な条件は従業員数や設置場所によって異なるため、各社への確認が必要です。
費用はどのくらいかかりますか?
従業員が購入する際の1品あたりの価格は各社とも100円前後で公開されていますが、企業が負担する月額費用・初期費用は個数プランや従業員数によって変動し、多くが要問い合わせとなっています。正確な金額は各社の見積もりで確認してください。
自社の所在地で使えるかどうかはどう確認すればいいですか?
オフィスグリコのように対応エリアが首都圏・中京・近畿・中国・九州の一部に限定されているサービスもあります。全国対応をうたうサービスであっても配送方法(スタッフ配送かクール便か)がエリアによって異なる場合があるため、自社の所在地が対象かどうかを各社に確認してから比較検討することをおすすめします。
まとめ
高卒・若手採用に取り組む企業にとって、給与前払いや社宅代行に続いて検討されやすいのが、日々の食生活を支える設置型社食サービスです。OFFICE DE YASAIやオフィスおかんのように食事に近いメニューを揃えるサービス、オフィスグリコのようにお菓子・ドリンクを中心に費用負担を抑えて試せるサービスなど、各社で目的や対応エリアが異なるため、優劣ではなく自社が何を届けたいかで選ぶことが大切です。
実際に導入を検討する際は、対応エリアや従業員数によってプラン・料金が変わるため、必ず各社の公式情報や見積もりで確認してください。設置型社食を導入したとしても、それだけで採用力や定着率が上がるわけではなく、求人票や自社の魅力の伝え方、入社後のフォロー体制と組み合わせて初めて効果を発揮します。
「入社後の生活支援として何を優先すべきか整理したい」「食以外の福利厚生も含めて自社の採用活動を見直したい」という方は、若手採用ラボの無料相談・資料ダウンロードもあわせてご活用ください。
出典
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