高校生のSNS・ネット利用実態データ2026|LINE96%・TikTok68%、1日平均6時間44分の『デジタル前提』を採用担当者はどう読むか
2026.09.21

求人票を出し、学校訪問も重ね、合同企業説明会にも出展している。それでもなかなか応募が集まらないとき、「そもそも高校生は今どこで情報を得ているのか」という前提を確認しないまま、既存のやり方を繰り返していないでしょうか。
こども家庭庁と総務省が2026年に公表した最新調査には、高校生のインターネット・SNS利用について具体的な数字が示されています。この記事では、これらの一次情報をもとに、高校生の「デジタル上での1日」がどうなっているかを整理し、若手採用の情報発信を考えるうえで押さえておきたいポイントをまとめます。
高校生にとってネットは『特別な情報源』ではなく生活の前提
高校生の99.3%が日常的にインターネットを利用し、平均利用時間は1日6時間44分に達します。求人票や学校経由の情報だけでなく、日々接しているSNSや検索の中に自社の情報があるかどうかが問われる時代になっています。
高校生の99.3%がネットを利用、平均利用時間は6時間44分
こども家庭庁が2026年2月に公表した「令和7年度青少年のインターネット利用環境実態調査(速報)」(調査期間:2025年11月1日〜12月18日、青少年3,060人が回答)によると、高校生のインターネット利用率は99.3%でした。利用している機器はスマートフォンが97.1%と最も多く、次いで学校配布のパソコン・タブレット等(GIGA端末)が70.2%、テレビが62.2%と続きます。
1日あたりの平均利用時間(利用機器の合計)は高校生で404.0分、約6時間44分でした。3時間以上利用している高校生は86.0%、5時間以上は63.3%にのぼり、7時間以上利用している高校生も38.1%(うち9時間以上が21.7%)を占めます。この平均利用時間は、令和5年度の約6時間14分、令和6年度の約6時間19分から、令和7年度は約6時間44分へと3年連続で増加しています。
利用内容の9割超が「コミュニケーション」「動画視聴」「調べもの」
同調査では、高校生がインターネットで何をしているかも聞いています。いずれかの機器での利用内容(高校生972人が回答)の上位は次の通りです。
- 動画視聴:95.3%
- コミュニケーション(SNS・メール等):92.7%
- 検索・調べもの:90.6%
- 音楽を聴く:90.1%
- ゲーム:81.8%
- 地図:65.1%
- 勉強・習い事:67.1%
- ニュース:60.4%
- 生成AI(ChatGPT、Copilot、Geminiなど):46.2%
「コミュニケーション(SNS・メール等)」と「検索・調べもの」は、ともに9割前後の高校生が日常的に行っている行動です。企業の情報がSNSや検索結果の中でどう見えているかは、一部の生徒だけの話ではなく、ほぼ全員に関わる接点だといえます。
また、生成AIの利用率が46.2%(中学生30.8%、小学生10歳以上8.6%)に達している点も見逃せません。高校生のおよそ2人に1人が、すでに生成AIを情報収集の手段として使い始めています。
『検索して調べる』相手が、人からAIに広がりつつある
高校生の約半数が生成AIを利用しています。企業の情報がWeb上に正確な一次情報として整理されているかどうかは、生徒本人だけでなくAIを介した情報収集にも影響する可能性があります。
具体的にどのSNSを使っているのか:LINE96%・TikTok68%・Instagram69%
「コミュニケーション(SNS・メール等)」という括りだけでは、実際にどのアプリが使われているかまでは分かりません。総務省情報通信政策研究所が2026年6月に公表した「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(調査対象期間:2025年12月1日〜7日、13〜79歳1,800人対象、10代はN=140)では、主なSNS・アプリの利用率が年代別に示されています。10代の利用率は次の通りです(全年代平均を括弧内に記載)。
| サービス | 10代の利用率 | 全年代平均 |
|---|---|---|
| LINE | 96.4% | 92.9% |
| YouTube | 95.0% | 81.5% |
| 69.3% | 54.8% | |
| TikTok | 67.9% | 36.7% |
| X(旧Twitter) | 56.4% | 44.7% |
| 14.3% | 27.0% |
(出典:総務省情報通信政策研究所「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より作成。10代の対象年齢は13〜19歳、N=140)
LINEはほぼ全ての10代が利用しており、日常的な連絡手段としての定着度が高いサービスです。一方でTikTokは全年代平均36.7%に対し10代は67.9%と、全年代の中で最も高い利用率を示しており、Instagramも10代が69.3%と高水準です。Facebookは10代の利用率が14.3%にとどまり、全年代平均(27.0%)を下回っています。
『どのSNSを使うか』は年代によってはっきり違う
10代はTikTok・Instagramの利用率が全年代の中で突出して高く、Facebookは低い傾向にあります。SNSでの情報発信を検討する際は、自社が想定する年代の利用実態に合わせてチャネルを選ぶことが重要です。
採用担当者がこのデータから読み取れること
ここまでのデータを踏まえると、次の3点が整理できます。
- 求人票・学校経由の情報だけでは接点として不十分になりつつある:高校生の1日の大半にネット・SNSが入り込んでおり、日常的に接している情報源の中に自社の情報がなければ、そもそも認知される機会自体が限られます。
- LINEでの直接連絡は「特別な施策」ではなく前提に近い:10代の96.4%が利用するLINEは、応募後のやり取りだけでなく、学校訪問や説明会で接点を持った生徒へのその後のフォローにも活用しやすいチャネルです。
- TikTok・Instagramでの発信は、10代に向けた場合は無視しにくい規模になっている:全年代平均を大きく上回る10代の利用率を踏まえると、動画・画像を中心にした発信は「余力があれば取り組む施策」から「検討に値する選択肢」に位置づけが変わりつつあります。
どのチャネルにどこまで投資するかは、業種や採用規模によって判断が分かれます。まずは自社の採用ページやSNSアカウントが、こうした利用実態と大きくずれていないかを確認するところから見直してみる価値があります。
まとめ
こども家庭庁と総務省の最新調査を整理すると、高校生の99.3%が日常的にインターネットを利用し、平均利用時間は1日6時間44分、そのうち9割超がSNS・メールでのコミュニケーションや検索・調べものを行っています。具体的なSNSの利用率では、LINEが96.4%とほぼ全員に浸透している一方、TikTok(67.9%)やInstagram(69.3%)は10代の利用率が全年代平均を大きく上回っています。
実践のヒントとしては、まず自社がすでに持っているLINE公式アカウントやSNSアカウントの発信頻度・内容を棚卸しし、求人票や学校訪問だけに頼った情報発信になっていないかを確認することが挙げられます。そのうえで、自社が採用したい層の年代に合わせて、動画中心の発信を強化するかどうかを検討する流れが現実的です。
「求人票は出しているが、それ以外の情報発信まで手が回っていない」「どのSNSに力を入れるべきか判断できていない」という方は、無料相談や資料ダウンロードもご活用ください。
出典
- https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc/r07
- https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/9a55b57d-cd9d-4cf6-8ed4-3da8efa12d63/23fcf9bc/20260226_policies_youth-kankyou_internet_research_results-etc_20.pdf
- https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000130.html
- https://www.soumu.go.jp/main_content/001079136.pdf
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