リファラル採用(社員紹介)ツール比較|若手・第二新卒採用の母集団形成を仕組み化するには【中小企業向け】
2026.08.16

求人媒体や人材紹介を使っても、20代・若手の母集団が思うように集まらない。そんな悩みを持つ採用担当者の間で、既存社員のつながりを生かす「リファラル採用(社員紹介制度)」への関心が高まっています。とはいえ、社内の口コミや紹介だけに頼る運用は属人化しやすく、紹介から選考・入社までの進捗管理やインセンティブの支払いが煩雑になりがちです。
こうした課題を解決するために生まれたのが、リファラル採用を仕組み化する専用ツールです。この記事では、中小企業の採用担当者向けに、代表的なリファラル採用ツールを公式情報をもとに客観的に比較します。
リファラル採用ツールは「大手向けの伴走型」と「中小企業向けの低コスト型」に分かれる
リファラル採用ツールは、専任コンサルタントが制度設計から支援する伴走型サービスと、機能を絞って低価格で使えるサービスに大きく分かれます。自社の従業員規模や、どこまで手厚い支援を必要とするかによって選び方が変わります。
結論ファースト:どんな企業にどの選択肢が向いているか
- 専任担当者による制度設計から手厚く支援してほしい企業 → MyRefer(TalentX)
- 導入企業の伴走支援と改善提案を重視したい企業 → Refcome(リフカム)
- LINEを使い、低コストでシンプルに始めたい企業 → リファ楽(パーソルビジネスプロセスデザイン)
- 月額数千円台からとにかく低予算で試したい中小企業 → リファぱっと
比較表
| サービス | 特徴 | 料金目安 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| MyRefer(TalentX) | 制度設計からコンサルティング支援まで一貫対応。公式サイトでは推奨規模を従業員50名以上としている | 個別見積もり(要問い合わせ、公式サイトに料金非公開) | ある程度の従業員規模があり、専任支援を受けながら本格的に制度を運用したい企業 |
| Refcome(リフカム) | 専任アドバイザーが課題特定から改善提案まで伴走するリファラル採用支援サービス | 個別見積もり(要問い合わせ、公式サイトに料金非公開) | 制度の運用ノウハウがなく、伴走支援を受けながら進めたい企業 |
| リファ楽(パーソルビジネスプロセスデザイン) | LINEを使い、社員がボタン一つで友人・知人を紹介できるシンプルな仕組み | システム利用料は公式サイトで月額5万円(税抜)からと案内 | 専用アプリの導入が難しい社員が多い企業、まず低コストで試したい企業 |
| リファぱっと | 社労士監修のガイドライン付きで、必要な機能を絞ったシンプル設計 | 公式ブログで月額10,000円(税別)からと案内 | 予算が限られる小規模企業で、最小限の機能から始めたい企業 |
※料金は2026年8月時点で各社公式サイト・公式ブログに基づく情報です。MyRefer・Refcomeは個別見積もりのため、正確な金額は各社への問い合わせが必要です。
各サービスの特徴
MyRefer(TalentX)
MyReferは、株式会社TalentXが提供するリファラル採用サービスです。公式サイトでは、制度設計から運用、採用成功までを専任パートナーが支援する形が案内されており、推奨する導入企業規模は従業員50名以上とされています。無料トライアルは公式サイト上で確認できず、料金は個別見積もりです。TalentXが公開している2025年版の調査レポート(MyRefer利用企業・問い合わせ企業2,680社が対象)によると、リファラル採用を「実施している」と回答した企業は62.5%で、2018年調査の41.7%から大きく増加しています。また、2割超の企業が中途採用人数の10%以上をリファラル採用経由で獲得しているとも報告されています。ある程度の従業員規模を持ち、専任担当者の支援を受けながら本格的に制度を設計・運用したい企業に向いた選択肢です。
Refcome(リフカム)
Refcomeは、株式会社リフカムが提供するリファラル採用支援サービスです。公式サイトでは、専任アドバイザーが企業ごとの課題を特定し、改善策の提案まで伴走する支援スタイルを打ち出しています。料金は個別見積もりで、公式サイトに具体的な金額は公開されていません。制度の運用ノウハウが社内になく、外部の伴走支援を受けながら仕組みを作りたい企業に向いています。
リファ楽
リファ楽は、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社とオンサイト株式会社が共同開発した、LINEを活用するリファラル採用システムです。専用アプリのインストールが不要で、社員はLINE上のボタン操作だけで友人・知人を紹介できる仕組みになっています。公式サイトでは、システム利用料が月額5万円(税抜)からと案内されており、他のリファラル採用ツールと比べて低予算で導入しやすい価格帯です(別途、LINE公式アカウントの費用が必要)。社内のITリテラシーにばらつきがあり、専用アプリの導入がハードルになりそうな企業や、まず低コストで試してみたい企業に向いています。
リファぱっと
リファぱっとは、必要な機能を絞り込んだシンプル設計のリファラル採用ツールです。公式ブログでは、社労士監修のガイドラインが付属し、月額10,000円(税別)から利用できることが案内されています。専任コンサルタントによる手厚い支援を前提とする大手向けサービスと比べて、価格を抑えて自走で運用したい小規模企業を主な対象としています。
料金は「伴走支援型」か「低コスト自走型」かで大きく変わる
MyRefer・Refcomeのような伴走支援型のサービスは料金が個別見積もりで、専任担当者による支援が前提になります。一方、リファ楽・リファぱっとのような低コスト型のサービスは、機能を絞る代わりに公式サイトで料金の目安が明示されているのが特徴です。
タイプ別のおすすめの考え方
専任担当者の支援を受けながら本格的に制度を設計したい企業 MyReferのように制度設計からコンサルティングまで一貫対応するサービスは、社内にリファラル採用のノウハウが少ない企業でも進めやすい選択肢です。ただし推奨規模が従業員50名以上とされているため、自社の規模に合うか事前の確認が必要です。
伴走支援を受けながら課題を一つずつ改善したい企業 Refcomeのように専任アドバイザーが課題特定から改善提案まで伴走するサービスは、制度を作ったものの運用がうまくいっていない企業の見直しにも向いています。
専用アプリの導入が難しい社員が多い企業 リファ楽のようにLINEだけで完結する仕組みは、ITツールに不慣れな社員が多い現場でも導入のハードルを下げやすい選択肢です。
予算が限られる小規模企業 リファぱっとのように月額料金が明示され、機能を絞ったサービスは、まずは低コストで始めて効果を見極めたい企業に向いています。
高卒採用と若手採用を一体で見直したい企業 リファラル採用は主に中途・第二新卒・若手社員を対象とする施策で、学校斡旋を前提とする高卒新卒採用とは仕組みが異なります。高卒採用も含めて自社の若手採用全体を見直したい場合は、高卒採用に特化した支援サービス(カケハシplusなど)とあわせて検討する選択肢もあります。
よくある質問
Q. リファラル採用は高卒採用にも使えますか? A. リファラル採用は既存社員のつながりを生かす仕組みのため、社会人経験のある中途・第二新卒・若手社員の採用に使われることが一般的です。学校斡旋を通じた高卒新卒採用とは応募経路の仕組みが異なるため、高卒採用の母集団形成には求人媒体や学校訪問などの施策と組み合わせて検討する必要があります。
Q. リファラル採用ツールを導入すれば必ず紹介が増えますか? A. ツールはあくまで紹介・進捗管理やインセンティブ管理を効率化する仕組みであり、導入するだけで紹介数が自動的に増えるわけではありません。社員に制度を周知し、紹介しやすい理由づくり(インセンティブ設計や情報発信)を並行して行うことが重要です。
Q. 紹介した社員への謝礼(インセンティブ)に決まりはありますか? A. 法律上の明確な上限はありませんが、職業安定法に抵触しないよう、紹介行為そのものへの対価ではなく、あくまで社内の人事施策としての位置づけを明確にした制度設計が必要です。具体的な金額の相場や設計方法は、各ツールの運営会社や社会保険労務士に確認することをおすすめします。
Q. 小規模な企業でもリファラル採用ツールは必要ですか? A. 紹介人数が少ないうちはスプレッドシートなどの自己流管理でも対応できますが、進捗管理やインセンティブ支払いが煩雑になってきた段階で、リファぱっとのような低コストのツールに切り替える企業もあります。まずは自社の採用人数・予算感に合わせて、必要な機能だけを備えたサービスから検討するとよいでしょう。
まとめ
リファラル採用ツールには、専任担当者による制度設計から支援するMyRefer、伴走支援を重視するRefcome、LINEで低コストに始められるリファ楽、月額料金を明示し機能を絞ったリファぱっとなど、支援の手厚さと料金体系が異なる選択肢があります。
検討の際は、まず自社に「制度設計からの支援が必要か」「低コストで自走運用したいか」を整理し、そのうえで従業員規模や予算に合わせて比較するとよいでしょう。MyRefer・Refcomeのように料金が個別見積もりのサービスも多いため、正確な金額は各社への問い合わせが欠かせません。
リファラル採用は、中途・第二新卒・若手社員の母集団形成を仕組み化する有効な手段のひとつですが、高卒新卒採用とは仕組みが異なるため、既存の採用施策と組み合わせて検討する必要があります。高卒採用も含めて自社の若手採用全体を見直したいとお考えの方は、無料相談・資料ダウンロードもご活用ください。
出典
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